タ『プロの子』
世間で言うプロと名の付く世界の裏には、
その道を断たれてしまう者の数はプロの数を遥かに上回る。
勝負の世界では負けていく人間がいなければ勝者は誕生しない。
その道を断たれた者のドラマが多い世界ほど
そのプロの価値がまた大きいのだろう。
しかし、どんな道にもどんな細い道にも
あまり知られない道にも価値はあるはずだと思う。
その道において、一人前にメシが食えるということがプロならば
どんな道であろうとその道のプロになるしかない。
自分は嗜む程度しか将棋は打てないが、この著書を読んでから
駒に触れる手が少し震え、胸に熱いものが湧いてきました。
講談社 エ620円